• テキストサイズ

城宮家と兄妹

第2章 ‐1‐



「僕のこと、覚えてない?」

そう聞かれ、うーんと思い出そうとする。
しかし、どうしても思い出せない。

どこかで会ったことあったっけ?

「塾の講義とか、ですかね。」

いや、あれは美堂先生じゃなくて藤堂先生だ。
名前が似てるだけか。

「昔、施設で」

その言葉に、昔の記憶が思い出される。
そうだ、あのときよく一緒に居たのは美堂先生だったんだ!

10歳も離れてたら雰囲気も変わるんだなあ...

「しーちゃん!!早くダンス決めよーよ!!!」

奥から怜奈に呼ばれる。
愛澄ちゃんも手招きしてる。

「す、すみません!またあとで!!」
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp