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城宮家と兄妹
第2章 ‐1‐
「だよね?名簿見てしか覚えてないから、曖昧だけど...」
「はい、城宮です」
ニコッと微笑み答える。
美堂先生は照れたように頬を赤らめた。
「あ、そろそろ戻りますね!点数下げられたら進級出来ませんもんね!!」
進級できないなんて大変だもん。
慌てて戻ろうとすると美堂先生が"待って!"と呼び止めてきた。
「な、なんですか」
強く腕を握られ、少し戸惑う。
「あ、ごめん。痛かったよね!」
美堂先生は慌てて手を離す。
あたふたして、大丈夫なのだろうか。
「ど、どうしました?」
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