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城宮家と兄妹

第2章 ‐1‐



スタタタッ

体育館へ走り去って行く彼女を見て思わず微笑んでしまう。

偶然にもここへ来て、会いたかった彼女に会えたんだ。
これから何度だって会えるけど。

やっぱちゃんと伝えなくちゃいけないよな。

「ふふふ」

「...なにニヤけてんだよ気色悪いな。」

体育館入り口に、先ほどの男の子が居た。
こちらを怪しそうに見ている。

見られてたか...、///

「センセーには譲りませんよ、絶対」

にやりと笑うと、彼は中へ戻って行った。

「...ははは....」

ゆずりませんよ、か...
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