第2章 ‐1‐
「なにしてるんですか?授業中でしょ~?」
後ろから声をかけられ、振り向くとそこに居たのは美堂先生。
めっちゃニコニコしてて怖い。
「ほらー、徹平くんのせいで怒られたよ」
「城宮が来るから悪いんだろ。俺のせいにすんなよバーカ」
なんだこいつ!
ぜんぶ私に罪を擦り付けてきた!?
「ひど!!しかもバカじゃないし!」
私は授業に連れ戻そうとしたんだ。
なぜ私が悪くならなくちゃいけないんだろ。
「わかったよ、戻りゃ良いんだろ?」
不機嫌そうに舌打ちして体育館の中に入って行く。
いちいちムカつく人だなぁ!!
「城宮さん、」
突っ立ってた美堂先生が話し掛けてきた。