第2章 ‐1‐
「愛澄ちゃんは良いよ、ダンス上手いもん!でも私は....」
「練習すれば上手になるよ~!」
ダンスの授業は基本的に合同。
だからほかのクラスと組んでダンスしてもいいのだ。
「ほら怜奈も徹平くんも、ダンスやるよ!!」
「やめろよ、離せよ」
鬱陶しそうに抵抗する徹平くん。
怜奈は小馬鹿にしたように鼻で笑う。
「嬉しいくせに。」
「はぁ?!うるせぇ!」
怜奈とは犬猿の仲で、話せばすぐ喧嘩しちゃう。
なんだか仲良しに見えるのは私だけかな。
「しーちゃんも苦労するよね」
「そうなの愛澄ちゃん...」