第10章 裏の顔
俊side
僕はお湯に浸かりながら考え事をしていた。
僕は兄ちゃんとこのままの関係でいいのかな……
今更だけど、駄目な気がする。
実の兄弟であるのに恋人同士みたいな事して……
「んんー……ブクブク……」
この先どうしていけばいいのかな……
兄ちゃんだって何考えてるか分かんないし……
……離れたくない。
でも兄ちゃんに迷惑かけてしまうかもしれない……
「俊?まだ上がらないの?」
「もう上がるよ、母さん。」
「そう……あまり温もりすぎない方がいいわよ?」
「うん。」
僕はタオルを取り身体を拭く。
腰はまだ痛む。
寝るまでに治ればいいけど……
2階へ上がり、部屋に入る。
「!俊、おかえり。」
「……ねぇ兄ちゃん……」
「なに?」
「あのさ……僕達、この関係終わりにしよう。」
「……は?」