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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第6章 我慢……


和也side

最近、俊くんの様子が変だ。
ボーッとどこか見つめたり、急に抱きついたり。
まぁ、結城がいないのが原因なんだろうけど。
寂しくなったりするのかもな。
仕方ないのだろう。
お互いが好きなんだ。

昨夜、俊くんの腕の火傷を見た。
かなりの跡だった。
けど、だいぶ、治っているようだ。
少し安心した。
火傷の跡はなかなか治らねぇしな。

「和也さん、寝ないんですか?」

「あ、うん。髪ちゃんと乾かしたか?」

そう言って俊くんの頭を撫でる。

「うん!////」

「……俊くんさ、俺に頼っていいから……無理しないで……」

「え?」

「最近寂しそうだから。俺を結城と思って甘えていいから。」

これで、少しでも落ち着いてくれると良いんだけど。
結城がいない以上俺が兄ちゃんの代わりしてあげねぇとな。

「うん……ありがとうございます!」

良かった、笑顔で返してくれた。

結城が帰ってくるまであと約1週間……
実は俊くんには秘密でもう少し退院は遅くなると伝えている。

結城が何か考えてるんだろう。

俺と俊くんは部屋に入りベッドに入った。
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