第14章 僕のお兄ちゃん
結城side
和也に無理矢理学校に行かされた。
正直最悪。
久しぶりで眠いし……授業は集中できねぇし。
周りの目が気になるし……
「結城……大丈夫か?顔色悪ぃぞ?」
「……お前のせいだ……」
「ごめんって……」
「もう無理帰る。」
「はぁ!?ちょっ、待ってって!」
俺は鞄を持ち学校を出た。
何か和也も付いてきたし。
「うわ……無断早退しちまった……」
「そんな嫌なら何で付いてきたんだよ。」
「お前が心配だからだよ。」
「余計なお世話。」
俺らはそのまま町を離れ隣町に探しに行った。
案の定、そう簡単には見つからなかったが……
「あのさ、手がかり無しで探しても意味なくね?何かねぇの?」
「無い。」
ん?手がかり?
っ!そう言えば……
「火傷……」
「やけど?」
「うん、ほら不審者。腕に火傷の跡。まぁ、手がかりにはなんねぇかもしんねぇけど。」
「なんだよ、十分だろ!そんな簡単には見つかんねぇかもしれねぇけど、その傷があればそいつが犯人だって事だ!」
「まぁな……」
これじゃかなり時間がかかる……
時間がねぇのに……