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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第13章 あと一度だけでいいから……


和也side

「和也……これ、明くんが持ってたんだよ。」

「明?誰?」

「……行方不明になってた子……見つかったけど結局死んじゃったって……俊の事知ってた。」

これって俺があげたミサンガ……

けど、何で見つかったんだ?
知ってたって事は生きてたって事だろ?

「なぁ、今までと変わってねぇか?」

「……あぁ。明くんは生きてた……今までは死体で見つかったのにな。おまけに俊の物を持ってた。逃げ出したとしか考えられねぇんだよ。」

「逃げ出した……ね……」

結城は明くんの死因を話した。
……長い間、逃げ続けてたのか?
じゃねぇと……おかしいよな?
……場所はここの近くじゃねぇのか?

「……どこ探しても見つかんなかったって言ったよな?」

「あぁ。」

「……もっと遠い所にいんじゃねぇのか?」

「……かもな。」

結城も今考え直したのか、俺の言葉に頷いた。

「明日にでも……「明日は学校だろ?」……うっ……」

決めた、明日は無理矢理にでもつれて行く。
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