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Leben -FFⅨ-

第1章 "何もかもが"


しまった…!!
名前のことを考えてたらいつの間にか気配が増えている…!!
考え込むとどうも周りがよくわからなくなってしまう…。
自覚はしているんだけどなおる気がまったくしない。

「すまん。ところで、ボスはもう来てるのか?」

…これはさっきのジタンさんの声。
というかボス…?
もしかして悪いひとたちとかじゃないよな…?

「いんや、まだずらよ」


!?ずら!?


ま…まずい…ちょっと面白い。くくくく…
だって初めて…語尾がずらって…ふふふ

その時私の後ろで大きなものが転げ落ちる音がした。

笑ってた時に私の肘が当たったからだ。
先程までのおかしさは一瞬にして吹き飛んだ。緊張が走る。
捕まるのは覚悟してたつもりなんだけど…
やはりとても恐ろしい。だって人間だもの。


「ん?なんだ?」


やはり気づかれた。足音がゆっくりと近づいてくる。
一歩一歩…木の軋む音が大きくなってくる。
捕まっても死刑とかにはならないよな…?


泥棒とかじゃないし…!大丈夫!


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