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Leben -FFⅨ-

第1章 "何もかもが"


扉が開く音と共に、少し高めの声が聞こえる。
足音と声からして...少年?
音だけで周りの状況を把握するというのはすごく難しいな。

火をつける音と同時に
その少年らしき人はうろうろと歩き始めた。
その様子だとまだ私の存在に気づいていないな。
もしかして今いる場所って結構安置だったりする?

「よっと...」

そうだといいなあ。見つからずに逃げ出せれば


「誰だっ!!!」


『(....!)』

もしかして見つかったか...?
でも今の声はさっきの人の声じゃあないな...?
まだ誰かいるって事なのか?

「オレだよ、ジタンだよ」

ジタン...?なんだか聞いたことのある名前だ。
うーん、ここまで出てるんだけど出てこない。
ジタン...ジタン...

「よぉ、ジタン!遅かったじゃねえか!」
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