第14章 合宿2日目
影山「あの、誰か見ましたか?」
武「誰もいないらしいですけど..どうしたんですか?」
2人が心配しながらも、問い掛けてくる
「誰も見てないです...」
そう言うと、2人は肩を落として「そうか....」と呟いた
武「澤村君や縁下君が居るから大丈夫だとは思うんですが...やはり心配ですね...」
そうして、武ちゃんは「烏養君に言ってきます。」と言って何処かへ消えてしまった。
ちょとまて、ちょとまて武田さん?
この状況はヤバいですやん。
一昔前のネタを心の中で熱演しながら私は、考える
どうする、こんまま乗りきる?でも、聞いた方が良いのかな....
そんな葛藤をしていると、
影山「あやね先輩疲れたんじゃないっスか?汗結構かいてますし...」
そう言いながら新しい水のペットボトルを差し出す
影山「これ、飲んでください。さっき、武田先生に貰ったんですけど、俺は自分のがあるんで...」
そう言いながら、頭をポリポリと掻く影山。少しばかし顔も赤い気がする。そう、気がする
なんだコイツ...可愛いな
と、思ったのは秘密...
取り合えず、くれるって言ってるんだから貰っとこう
「...あ、ありがと...助かった...」
私は、汗を拭いながら冷たいペットボトルを受け取った
火照った顔にペットボトルを当てる
冷たい
ひんやりと気持ちい
そうして、私はフタを開け、冷たい水を口の中に流し込んだ