第3章 帰り道。
一人の帰り道は薄暗くて怖い...。
「帰るの、遅くなっちゃたなぁ...。」
街灯の下。私がそっと呟いた。
その時だった。
?「おいッ!待てっ!!!」((タタタタタタッ
私の少し前の右側にある細い路地から、いきなりあのオシャレ帽子の人が出てきた。
そして、
その後ろから長い髪を束ね、眼鏡をかけたいかにもエリートって感じの人が追いかけて行く。
「!!??」
オシャレ帽子「へへッ!捕まるかよ!!!」
眼鏡「おいッ!待て!くそッ!!!」
そう言うと、眼鏡の人が手帳を取り出した。
その手帳には、デカでかと『理想』と書かれていた。
眼鏡の人は何かをサラサラッと書くと、そのページを千切り、こう唱えた。
眼鏡「 独歩吟客!!!」
((パアアアア!!!))
すると、手に持っていた紙が光に包まれる。
そして、ワイヤー銃へと変形する。
「えっ!?」
オシャレ帽子「ハハハッ!見くびられたもんだな?さーて...。そろそろお開きだ。」
今の事だけでも、頭が追い付かないのに。続けて...。
オシャレ帽子「じゃあな。国木田。
汚れつちまつた悲しみに...。」
オシャレ帽子さんがそう言うと、国木田さん(?)と言う人が崩れ落ちる。