第5章 TRAP
【潤side】
「服、脱がせてやろうか?翔くん❤」
浴室にきても、なかなか服を脱ごうとしない彼に、わざとらしく語尾に❤までつけて言うと、
「…自分で脱ぐからいらない」
ボソッと吐き捨てるように言って、のそのそと服を脱ぎ始めた。
それでも抵抗があるのか、その動作はひどくゆっくりで。
俺はさっさと裸になると、視姦するように腕を組んでじっと彼を見つめていた。
「…じろじろ見んな」
「いいじゃん。どうせこれからぜーんぶ見せてもらうんだからさ。それこそ、孔の中まで」
わざわざ羞恥を煽るような言葉を選んでやると、途端に真っ赤になって俯く。
それを見て、俺の中の荒れ狂う炎がますます勢いを強める。
もっと虐めてやりたい。
もっともっとそのいつもは澄ました冷静な顔を、羞恥で歪めてやりたい。
震える手で、最後の一枚に手を掛けて。
それでもなかなか脱ごうとしないから。
俺は手を伸ばして、引き裂くような勢いで取り払ってやった。
「あっ……!」
思わず、といった感じでそこを隠そうとする両手を掴んでまじまじと彼の股間を眺めれば、そこはもう少し上を向き始めていて。
「見られて、感じちゃったの?スケベ」
俺の言葉に、恥ずかしそうにぎゅっと目を瞑った。
「ねぇ、リーダーとはどっちが上なの?」
半勃ちのそれに息を吹き掛けながら聞くと、びくんと小さく震える。
「相葉くんとはさ、翔さんが上だろってなんとなくわかるんだけど…リーダーとはわかんないんだよね…。っていうか、ほんと、上手く隠してるよね?俺も切欠がなきゃ、気付かなかったもん」
舌を出して、先端をぺろりと舐めてやる。
「ぁ……」
「ニノとリーダーだと…ニノが上かな?だったら、リーダーとも、翔くんのが上なの?ねぇ、あの人、どんな声でヨガるの?」
「…っ智くんには、手ぇ出すなっ!」
俺にされるがままで、怯えて震えてるくせに、リーダーのことになると急に強気な視線で俺を睨み付けてきて。
唐突に、怒りが沸き上がってきた。
なんだよ?
そんなにリーダーが大事なわけ?
じゃあ、なんで相葉さんと付き合ってんの?
……めちゃくちゃに、してやる。
リーダーには、興味なかったけど。
火を点けた、あんたが悪い。
俺は手首を強く掴んで、半勃ちのそれを口に入れた。
「んあぁっ…」
高い声を上げて、仰け反った。