第4章 Sugar and Salt
【雅紀side】
翔ちゃんのものを口の中へ納めて、頭を動かして扱いてみると、翔ちゃんから甘い声が漏れる。
「あぁ…雅紀……上手いよ……」
それに気を良くした俺は、手で扱きながら裏筋を舐めたり、先っぽに舌を差し込んでみたりした。
翔ちゃんにも、気持ちよくなってもらいたい。
その一心で、夢中になってしゃぶってたら、翔ちゃんのはどんどん大きくなってきて。
「…も、いいから…」
彼の手が頬を撫でて、俺の口から出ていってしまった。
「翔ちゃん…?」
それがちょっと寂しくて、思わず彼の顔を仰ぎ見たら、優しく微笑みながら俺の身体を起こして。
そっとキスしてくれる。
「…雅紀の中で、イキたいから」
その言葉にドキッと心臓が跳ねた。
男とセックスなんてしたことなかったから、彼と付き合うことになって、ネットで調べたりしたんだ。
ただ好きだった時は、そこまで考えたことなかったから。
男同士って、後ろの穴使うんだって、その時初めて知って…。
思わず、彼の大きくなったそれを、マジマジと見つめてしまった。
あれが、俺の後ろに入るってこと、だよね…
入るの!?
「フフッ…ちゃんと準備すれば大丈夫だよ」
俺の考えてることがわかったのか、翔ちゃんが宥めるようにもう一度キスして。
ベットチェストの引き出しを開けて、中から何かのボトルを取り出した。
「これ使って、解すんだよ」
それの蓋を開けて、中身を掌に出す。
とろりと流れ出る液体を見ながら、俺の心臓はあり得ないくらい早鐘を打ち出した。
未知の世界に緊張してるのも、ある。
でも、それよりも気になったのは、ボトルの方。
だって、明らかに新品じゃなかったから。
あの傾き具合からすると、半分以上中身が減ってる。
でも、そんなに古そうな感じもしない。
そういえば、それを取り出す手付きも手慣れたもんだった。
それは、つまり……………
最近、使ってるってことだ。
「雅紀、足、開ける?」
翔ちゃんが、楽しそうな笑顔を浮かべながら聞いてきて。
「あ、う、うん」
俺は、言われた通りに足を開いた、けど。
視線は、彼の手元から動かせない。
彼の手は、ボトルをチェストの上に置いて、液体を温めるように両手で擦り付けてる。
ねぇ、翔ちゃん。
それ、誰に使ったの……?
聞けるわけがない。