• テキストサイズ

スパイラル 〜螺旋の先〜【気象系BL】

第4章 Sugar and Salt


【雅紀side】

ベットに横たえられて。

翔ちゃんの手が、バスローブの紐に掛かる。

思わずぎゅっと目を瞑った。

「そんなに緊張しなくていいから…。全部、俺に任せて?」

優しい声がして。

うっすらと目を開くと、目の前には優しい光を湛える彼の瞳。

「ちゃんと、雅紀のこと気持ちよくしてあげるから」

俺を安心させるように、優しい微笑みを浮かべていて。

そうだよ…
全部、翔ちゃんに任せれば大丈夫なんだ。
今までだって、ずっとそうだった。
困った時は、いつも翔ちゃんが助けてくれた。
いつだって、先頭切って俺たちをひっぱってくれてて。
失敗したって、すぐにフォローしてくれる。
翔ちゃんがいてくれるから、俺たち自分のやりたいようにやってこれたんだ。

今までも、これからもずっと。

だから。
今も、全部翔ちゃんに預けていいんだよね…。

俺は、ひとつ深呼吸をして、身体の力を抜いた。

翔ちゃんの手が、バスローブを肌から落として。
そのまま、優しく肌の上を滑ってく。

「…んっ…」

自分でも思ってなかった高い声が出て。

恥ずかしくて、唇を噛み締める。

「…聞かせてよ、雅紀の声…」

艶っぽい彼の声が耳元で響いて。

ペロリとその舌が唇を舐めた。

「…あっ…翔、ちゃん…」

腕を伸ばして、彼の首に巻き付けて引き寄せる。

クスッと笑って、
「我慢しなくていいから…雅紀の全部、俺に見せて…?」
って首にキスを落としながら、言った。

それだけで、背中がぞくぞくして。

一気に俺のそこがおっきくなったのがわかった。

「…ふっ…元気だね…」

また小さく笑って、翔ちゃんの手がそれをそっと撫でる。

「あぁっ……!」

たったそれだけの刺激で、もう達しちゃいそうで。

「翔ちゃん、だめっ……」
「なんで?」
「だって…すぐ、イッちゃい、そう……」
「いいよ」
「やだ…」
「恥ずかしくないから……」

そう言って、そっと唇にキスしてくれて。

中心を、ぎゅっと握られた。

そのまま、扱かれて。

「ん、ん…んんっ…!」

たった数回擦られただけだったのに、俺は呆気なく彼の掌に吐き出しちゃった。

「う…っ……ご、め……」

恥ずかしくって、両手で顔を覆う。

こんな早くイッちゃうなんて………。

「大丈夫だよ?」

翔ちゃんの手が、そっと頬に触れた。




/ 286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp