第3章 Kagero
【和也side】
大野さんが、俺の手の中で果てた。
掌にじんわりと彼の熱が広がった。
ティッシュで、それを軽くふき取って、
目を閉じたまま、肩で息をする彼の身体を抱き締めた。
「智...嬉しかったよ...俺...」
大野さんは、俺の耳元で、
「ニノ、上手いからさ...直ぐ出ちゃったよ..」
って、囁いた。
愛する人の『イクとこ』、初めて見せられて、
当然俺のは、触らずとも、もう完勃ち状態で、
いつでも、出動できるようにスタンバっていた。
でも...
経験豊富なつもりの俺でも、こっから先は、まあ、今のもだけど...未知の世界で。
そんな俺の気持ちが、大野さんにはちゃんと伝わってたみたいで。
「ニノ..次は、ココ...入るように解して..」
そう言いながら俺の手を、自分の後ろに誘導した。
「あ...」
やり易いように脚を広げたそこには、息づくように窄まった、大野さんの、蕾が...
「ほら、これ...」
頑張れ、初心者!とでも言うように、
大野さんは俺にローションのボトルを手渡した。
....やっぱり駄目だ///
フレッシュ感は否めない...
それなら、聞きながら進めてけばいいじゃん...
もう、背伸びすることも、カッコ付けることもない...愛しい人とひとつになるために、俺、頑張るよ///
ボトルの封を切って、掌にねっとりした液体を垂らした。
「その指で、少しずつ、広げてくんだ...」
「...こう~?」
俺は指で周りを何度か撫でてから、その奥へとそっと差し込んでみた。
「んん///...だんだん、奥に..イレて..みて..」
自分以外では初めて触れるソコは、予想以上に硬くて、狭くて、なかなか、指が進まない...
...ほんとに、この中に俺のが入るのかよ??
「前も触ったり、キスしたり...乳首も...
...要はさ、女にすんのと一緒だよ...」
...女にすんの??
そっか、それなら、俺にもできるかも...
俺は大野さんのアドバイスの通りに、彼のソコを少しずつ、解していき、
また、彼から可愛い喘ぎ声が漏れるころには、
もう3本の指が、奥に届くまでになっていた。
「...ニノ...もういけるよ..ゴム、持ってる?」
その言葉で、俺は慌てて大事なアイテムを取りに行った。