第2章 Rigth Back To You
【智side】
「……智くん」
翔くんに呼ばれて、我に返った。
「あ、れ?翔くん…な、んで?」
「なんでって…ZERO終わって帰ってきたんだよ。なに?本当に目を開けたまま寝てたの?」
言いながらおかしそうに肩を揺らしたけど。
その瞳が、なぜか寂しそうに揺らめいていて。
考える間もなく彼の手を引くと、ぶつけるように唇を重ねた。
「んんっ……」
勢い余って俺の上に倒れ込んできた彼の身体を受け止めながら、後頭部を押さえつけて深く舌を捩じ込む。
「……んっ…ふぅっ……ん……」
一瞬にして、彼の声に艶が混じる。
いつもこの声を聞くと、身体がカッと熱くなって、頭に霞がかかったようになって。
もう、目の前にある彼の身体を貪ることしか考えられなくなる。
舌を激しく絡めてると、彼の手がもっとと言うように俺の首にぎゅっと巻き付いてきて。
俺は、唇を離した。
「……智、くん……?」
なんで?って訊ねるように小首を傾げてきて。
その瞳には、もう欲情の紅い焔が揺らめいている。
「…俺、シャワー浴びんの忘れてたわ。一緒に浴びよっか?」
つけっぱなしのテレビもそのままに、俺は翔くんの手を引いて、浴室へと向かった。
「あっ……智、く……ああっ……」
浴室に、シャワーの流れる音と翔くんの艶かしい喘ぎ声が響いてる。
浴槽の縁に翔くんを腰掛けさせて脚を大きく広げさせて。
俺はその間に身体を埋めると、もう既に張りつめて上を向いてる彼のものをしゃぶってやった。
「……んっ…あ、あ……いいっ……」
口で激しく掻いてやれば、甲高い喘ぎ声を上げながら背中を弓なりに反らせて。
口の中の翔くん自身も、ぐんと大きくなった。
片手で袋を揉みながら、裏筋を舐めたり、先の割れ目に舌を差し込んでやったりしていると、大きく開いた脚がガクガクと揺れだして。
「あっ、あ、あ……もう、ヤバ、イ……!」
眉間に皺を寄せて快楽を逃そうとする彼の顔を見上げながら、ボディソープを纏わせた指を後ろの孔に突き刺してやると。
「あっ…だめっ……!」
ビクンと大きく身体を震わせて、俺の喉奥に欲望を吐き出した。
最後の一滴まで吸い上げて、それをわざと目の前で音を立てて飲み込んでやる。
「今日はめちゃめちゃに抱いて、いいよね?」
耳元で囁くと、君は小さく震えた。