第2章 Rigth Back To You
【和也side】
バレてないって、ほんとにそう思ってんのかよ?
あんなに目で追ってたくせに。
こっちが恥ずかしくなるくらいだったし!
全くさ、
そのおめでたい性格、相変わらず過ぎて引くわ//
だけどね、俺にはないその一途さが、お前の武器なんだよ...だから、翔さんにも、きっと届くさ..
俺の言う通りに踊れば、だけどね?
「あ、あ、嵐、や、や、辞める~??」
「そ!!好きすぎてもう気持ちが溢れ出して、どうしようもなかった、って...ずっと我慢してた、ってそう言うんだ...」
「何で、そこまで分かるの~?俺の気持ち..」
...(-"-)あっそう...まあ、それはともかく。
「でも、これでフラれちゃったら、同じグループで活動してくなんて無理だから、辞めるしかない...
って、そう言うんだ。」
相葉さんは俺の言葉に、いちいち細かく反応しながら、百面相で聞いていたけど、
「それは...まあ、実際、そうかもしれないけど...それって、なんか脅迫みたいじゃん?」
おっ...満更でもないんじゃん...
...でもさ...
「大丈夫だって!翔さんと、付き合いたんだろ?」
「付き合いたい..けど..そんなこと..俺..」
全く煮え切らないな~。
なら、切り札、使うか。
「実はさ..」
俺は、声を潜めて相葉さんの耳元で言ってやった。
「大野さんが、翔ちゃんこと好きだって、俺、相談されたんだ...もたもたしてたら、あの人に持ってかれちゃうよ?それでも、いいの??」
「えっ!!!リーダーが?...嘘..でしょ..」
「あっ、これは内緒だよ?大野さんが誰にも言うなって、そう言ってたんだから..」
「....リーダーが?.....」
じっとテーブルを見つめて、一人でブツブツ言ってる相葉さん...
さて。どう出る??
俺の計算が間違ってなければ...
「ニノ。俺、翔さんに告白する!!ぶつかってみるよ」
そう来なくっちゃ///
「おう。頑張れよ..さっき言ったみたいに言えばいいんだよ。ぜってぇ、上手くいくからさ...」
「うん!ニノ、本とにありがと!」
俺は相葉さんに、とびっきりの笑顔でエールを送った。
『細工は流流仕上げを、何とか...』だな。
俺たちはハイタッチをして居酒屋を後にした。