• テキストサイズ

スパイラル 〜螺旋の先〜【気象系BL】

第2章 Rigth Back To You


【和也side】

バレてないって、ほんとにそう思ってんのかよ?

あんなに目で追ってたくせに。
こっちが恥ずかしくなるくらいだったし!

全くさ、
そのおめでたい性格、相変わらず過ぎて引くわ//


だけどね、俺にはないその一途さが、お前の武器なんだよ...だから、翔さんにも、きっと届くさ..

俺の言う通りに踊れば、だけどね?



「あ、あ、嵐、や、や、辞める~??」

「そ!!好きすぎてもう気持ちが溢れ出して、どうしようもなかった、って...ずっと我慢してた、ってそう言うんだ...」

「何で、そこまで分かるの~?俺の気持ち..」


...(-"-)あっそう...まあ、それはともかく。


「でも、これでフラれちゃったら、同じグループで活動してくなんて無理だから、辞めるしかない...

って、そう言うんだ。」

相葉さんは俺の言葉に、いちいち細かく反応しながら、百面相で聞いていたけど、

「それは...まあ、実際、そうかもしれないけど...それって、なんか脅迫みたいじゃん?」


おっ...満更でもないんじゃん...
...でもさ...


「大丈夫だって!翔さんと、付き合いたんだろ?」

「付き合いたい..けど..そんなこと..俺..」

全く煮え切らないな~。


なら、切り札、使うか。

「実はさ..」

俺は、声を潜めて相葉さんの耳元で言ってやった。

「大野さんが、翔ちゃんこと好きだって、俺、相談されたんだ...もたもたしてたら、あの人に持ってかれちゃうよ?それでも、いいの??」


「えっ!!!リーダーが?...嘘..でしょ..」

「あっ、これは内緒だよ?大野さんが誰にも言うなって、そう言ってたんだから..」


「....リーダーが?.....」


じっとテーブルを見つめて、一人でブツブツ言ってる相葉さん...


さて。どう出る??
俺の計算が間違ってなければ...


「ニノ。俺、翔さんに告白する!!ぶつかってみるよ」


そう来なくっちゃ///


「おう。頑張れよ..さっき言ったみたいに言えばいいんだよ。ぜってぇ、上手くいくからさ...」

「うん!ニノ、本とにありがと!」


俺は相葉さんに、とびっきりの笑顔でエールを送った。


『細工は流流仕上げを、何とか...』だな。

俺たちはハイタッチをして居酒屋を後にした。


/ 286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp