第13章 キミの夢を見ていた
【智side】
お互いに服を脱がせあって。
手を繋いで、浴室へ入った。
「じゃあ、洗ってあげる。はい、背中向けて?」
スポンジを泡立てて、綺麗な筋肉の付いた背中をごしごしと洗ってあげた。
「お母さん、痒いとこないか〜?」
「肩甲骨の下辺りが…って、なにプレイなの?これ」
「んふふ…夫婦ごっこ。だって俺たち、夫婦なんでしょ?」
言いながら、手を滑らせてお尻の孔をするりと撫でた。
「んっ…」
「今日は、こっちも翔くんがお母さん役だしね?」
言いながら、人差し指を中へ押し込んでやる。
「んんっ…智くん、変態チック…」
「…翔くんだって、嫌いじゃないくせに」
その筋肉の盛り上がった背中にぴったりとくっついて。
さらにぐっと奥まで指を進める。
「んあっ…」
翔くんが、小さな喘ぎ声をあげた。
それが、すごく色っぽくて。
俺はスポンジの泡を取って、手を伸ばして翔くんの中心を掴む。
それはもうしっかり上を向いてた。
「…もう、おっきくなってるね?やらしい」
「あぁ…言わないで…」
揶揄うように耳元で囁いてやると、ぶるりと身震いした。
前をゆるゆると扱きながら、後ろに差し込んだ指を2本に増やす。
「んあっ…あ、あ…智くん、待って…!」
中で指を動かすと、翔くんがまたビクンと震えた。
「待たない。もっと見せてよ。翔くんのやらしい顔、もっと見たい。やらしい声、もっと聞きたい」
俺の言葉に、翔くんがちらりと視線を寄越す。
恥ずかしそうにしながらも、その瞳の奥には欲情の焔が燃え盛っていて。
煽られるように俺の熱も上がる。
堪んなくて、噛みつくようにその紅い果実のような唇を奪った。
「んんっ…」
甘い唇を貪りながら、前と後ろを同時に攻め立てる。
「んんっ…んっ、ん、ん…んんっ!」
奥の一点を擦ると、ビクビクと身体が跳ねて、中心がぐんと大きくなる。
「翔くん、気持ちいい?」
唇を離し、耳元に息を吹き掛けると、恍惚とした表情で頷いて。
「も、イキそ…」
「いいよ、イッて。イク時の顔、俺に見せて?」
追い詰めるように、動きを早める。
翔くんの身体がガクガクと震えて。
「あ、あ、あぁっ…イクッ、イクッ…!」
ぶるりと震えて、俺の手に吐き出した。
「翔くん…綺麗だよ…」
俺は、潤んだ瞳で見つめる彼に、もう一度キスをした。