第13章 キミの夢を見ていた
【智side】
今度も理性が勝つと思ってたのにさ〜
欲望が勝っちゃった!
でも、おはようエッチしたかったし、まぁいっか!
朝日が燦々と降り注ぐ部屋で、素っ裸で抱き合って、深いキスをして。
いつもは闇に隠れるようにして抱き合ってたのに…。
当たり前か。
だってZEROのあとだけだったもんね。
こんな時間に抱き合うの、初めてだもん。
なにも、気にしなくていい。
抱き合いたい時に、抱き合っていいんだ。
そんな些細なことが、すごく嬉しい。
爽やかな光の中で、俺たちが交わる卑猥な音だけが響き渡って。
やべ。
もう、きた。
「ちょっと〜もう当たってるんだけど?ガッツキ過ぎじゃない?兄さん」
揶揄うように、翔くんがきゅっと握ってきた。
「あんっ…だってさ」
「だって?」
「…早く欲しいんだもん♪翔くんの、おっきいの」
まだ半勃ちくらいの翔くんのものを撫でると、翔くんは小さく笑って。
「智くんの全部、見せてくれたらね?」
そう言って肩を押されて、ベッドの端に座らされる。
「よく、見せてよ?」
足をベッドに上げさせられて、M字開脚の姿勢をさせられて。
期待にすっかり大きくなって、待ちきれない滴を溢す俺のものを至近距離でまじまじと見つめた。
「やだ、恥ずかしいよ…」
膝を閉じようとしたけど。
「だ〜め。俺のおっきいの、あげないよ?」
そう言われて、俺はぎゅっと目をつぶって彼の視線に耐えた。
「智くんの後ろのお口、物欲しそうにヒクヒクしてるよ〜♪や〜らし♪」
揶揄いながら、翔くんの指が入り口をくるっと撫でる。
「あんっ…!」
「もっと、よく見せて」
翔くんが、両手でぐいっと孔を開いた。
「あ、やだっ…翔くんっ…!」
「やだじゃないでしょ〜?嬉しいでしょ?だって智くんの、またおっきくなったよ?」
笑いながら、紅い舌をわざと出して、先っぽをペロリと舐めた。
「んああっ…」
背中を駆け抜けた快感に、仰け反る。
「やらしいね、智くんは」
なんで、今日はそんなにSっ気たっぷりなの?
もう、おかしくなりそう…。
俺は我慢できなくて、身体を反転して四つん這いになって、自分で後ろの孔を広げて強請った。
「お願い、翔くん…もう、入れてよ…早く欲しい…」
静かな部屋に、ゴクリと唾を呑み込む音が響いて。
翔くんの手が、お尻に触れた。