第13章 キミの夢を見ていた
【翔side】
智くんが探るような目で見てる。
悪戯っ子がママに挑戦してるみたいな...
あのさ...
そんな余裕ぶっこいてるけど、
それで、主導権取ったつもりなの?
....知らないよ?
腰が痛くて今日の仕事辛くなっても。
俺は彼の背中を引き寄せて、綺麗な鎖骨に吸い付いた。
「...あっ...ダメ...痕が..」
仕掛けたのは、そっちじゃん...
俺が吸ったところに、朱い花が咲いた。
「俺のもん、って印な♪」そう笑うと、
「もう〜///メイクさんとかに変な顔されるんだからね!....いい年したおじさんが...って」
膨れるその唇に、音だけ立ててキスをして、
「いい年したおじさんなのに、おはようエッチなんて言うからでしょ〜?
自分の発言には責任持ってくださいね♪
いい年したおじさんなんだから❤」
言い終わった俺は、立ち上がって智をお姫様抱っこした。
「ちょっと///やめて〜...重いし//」
「全然♪智くんのひとりやふたり...俺の背筋、舐めんなよ〜♪」
俺は、智くんをしっかり抱いて、寝室に逆戻りした。
ベッドの上に転がすと、
もっと優しく置いてよね?
とか何とか言いながら、その目はもう、すっかり欲情の色を映していた。
さあ、来い!状態の彼を横目に、寝室のカーテンを全開にした。
嘘!?
みたいな顔してるけどさ。
折角だからね♪陽の光がたっぷり降り注ぐ部屋で、君を抱くよ?
さあ、見せて....あなたの全て。
目を見開く智くんを尻目に、
俺は窓を背に着ているものを剥いでいった。
何も覆うものがなくなった俺は、逆光の中で、仁王立ちして彼を見つめた。
「...翔くん..綺麗だ...世界中の何よりも。翔くんが一番綺麗だ...」
「ふふっ、それは言い過ぎだよ..」
すると智くんも立ち上がって、纏ってた全てを脱ぎ去って、
「翔くん...抱いて..」と両手を広げた。
俺は、その中に飛び込むが早いか、可愛い唇に貪りつき、誘うように開かれたそこに、熱い舌を捩じ込んで、激しく絡め取った。
「...やっ///んっ..いきなり...あんっ..」
顎を突き出し求める君の背後。
時計を確認した俺は、密かにほくそ笑んだ。
『よし!出掛けるまで、後二時間...たっぶりと智くんを戴ける❤』
朝食のフルーツよりも、甘い君の身体をね♪