第12章 同じ空の下で
【翔side】
かつて、
娼婦みたいな顔して俺に強請ってた智くんの、
バージンみたいな恥じらいにさ、
テンションを上げるんだよね〜...逆に。
さっきのLINE、ニノでしょ?
まあ、俺も一応相葉くんとその前話してるから、それを咎めるつもりはないけど~?
でもさ...
全く気にならないと言ったら嘘になる。
ニノとはどっちが下だったの?
ニノにも、こんな可愛い顔、見せてたの?
すると俺の背中に手を回していた智くんが、
「ねえ、ほんと背筋凄いね♪いつの間に、こんな鍛えてたの~?」って。
「あ~、ほら、ドラマでね...鍛えてもいたけど、自然についても行った...」
「ふ~ん...そっか」
「なに?惚れ直しちゃった~?」
すると智はパッと赤くなって
「ばかっ」と顔を背けた。
だから~///バージンかよ...
「あなただって、ほら、割れたじゃん、腹筋...」
そう言いながら、胸から腹へとそっと手を滑らせた。
「...ぁ...」
それに敏感に反応する智くんが、超絶可愛い///
「相変わらず、感じやすいんだね...」
その言葉に、ちょっと唇を尖らせて、
「もう...いいから、早く抱いてよ...」
って、俺の首を引き寄せた。
...全くさ。
あなたのそういうとこ、ホントに分かってないでやってるから困っちゃうんだよね...
いい年したおじさんだって、分かってるのに。
もうメロメロ...惚れた弱みだけじゃなくって...この人が持ってる天性の魅力なんだろうな~...
それにすっかり骨抜きにされてる俺も、
どうかと思うけど...
「智くん...愛してるよ...」
「...翔くん...俺も」
待ちわびるように薄く開いた唇に、
俺はそっと口づけた。
何度も繰り返したけど、こんなに心を伝え合っただけで、温っかいんだな...って思う。
「..あん..ん..んふっ...」
顎を引き上げ、舌を奥まで差し込むと智くんもそれに応えるように、俺の舌に自分のを巻き付ける。
部屋の中に、ふたりの甘い息遣いと、
いやらしい水音が響いている。
唇を貪りながら、手を胸の先に滑らせて、そっとその尖端を摘まむと、智くんの身体が小さく跳ねた。
何度も繰り返すと、腰を押し当てて来て、硬くなったソレが俺に当たった。
....全然、バージンじゃねぇわ..