第8章 モノクロ
【和也side】
「....んっ///」
気持ちいい...というよりは、異物を突っ込まれた味わったことのない圧迫感しかなくて。
それでも、これを乗り越えないと、
智とひとつになれないって、そう思って堪えていた。それが、ある一点を...
電流が流れるようなところに、智の中指が当たった。
「あっ///...なっ、やめて...あんっ///」
反射的に、ずり上がろうとする俺の身体を、
智は力で引き寄せ、今度は逃げないように、ガッチリ抱えてから、
もう一度電気を流した。
「やあああぁ!!...やだ、そこ、やめて..」
「見つけた、ここ、いいでしょ?気持ち...」
硬く閉じていた瞼をゆっくり持ち上げると、
目の前の人は、エロい顔して笑ってた。
「...ダメだよ、智...なんか、我慢できない...」
「我慢することないんだよ...気持ちのままに、感じていいんだ...ほらっ」
そう言いながら、智はさっきよりも強く、
俺の中のソコを押した。
堪らずシーツをぎゅっと掴んだ。
.....分かった。
痛いとかじゃない...これ、気持ちイイんだ...これが、前立腺、っていうやつだ..
「..あん..あっ..やぁ...さと.イキそ..あああ、ソコ...もっとシテ..もっと..」
気が付いたら、智の指を逃がさないように、しっかりと咥え込んでるのは、俺の方で...
羞恥心も捨て、自分から腰を振って、
快楽だけを貪っていた。
「...かず..すごい..気持ちいいの?」
智のくれる刺激で、俺はもう全て、忘れてた。もっと欲しい...もっと、ちょうだい...
「...あ..イキそう..あっ...イクッ///」
俺の吐き出した熱は胸まで飛んでいた。
......息を整えながら、頭は段々と覚めていく。その人を求めて目を開ければ、
智が優しい目で、俺を見下ろしていた。
恥ずかしい////
思わず顔を隠そうとした手を、智はグッと掴んで言った。
「和也...すげぇ、可愛かった❤」
「...さとし...」
泣き出しそうな俺に、そっと口付けた智は、慣れた手つきで袋を破き、自分のに被せた。
「そんなの、いらない...のに...」
すると智は、
「ダ〜メ♪腹壊すから...」
そしてまた、反り返る自分に、ローションを垂らした。