第1章 うたかた
【翔side】
二度目の吐精で、脱力する智くん...
「まさかさ..こんなに智くんが淫乱だなんて...ファンの娘たちが知ったら、どう思うだろうね~?」
そんな言葉で、彼の羞恥心を煽ると、智くんは目を閉じたまま、
「...ああぁ...言わないで..」
と微かに応えた。
そんな彼の身体を抱き起し、
「今度はこっち。ほらっ、これ..欲しいんでしょ?このまんまじゃ、まだいけないよ~?」
智くんは、少し虚ろにも見える目で、俺のことを仰いでから、半勃ちの俺の根元を握り、可愛い口で咥えた。
片手で扱きながら、舌先でチロチロと尖端を嬲られれば、ソコはあっという間に熱を持って形を変える。
「...ああ..気持ちイイ..智くん..もっとシテ...」
裏筋を丁寧に舐め上げ、膨らんだその先を吸いあげると、当然のようにその尖端からは、ぷっくりと玉が滲んだ。
上目遣いで俺を見上げながら、
彼の攻めはだんだん激しくなり...
俺は徐に彼の頭を押して、口の中から出た。
絡み合う視線...
言葉なんかいらない...
俺が、ベッドチェストからゴムを出そうとすると、その手を智くんが握る。
「..そのまま..きて..」
「...でも..」
「いいんだ...そのままの、翔くんが欲しい..」
...もう....余裕なんかない..
潤んだその目に、吸い寄せられるように、
ぶつけるように唇を重ねた。
再び彼の身体をベッドに沈め、脚の間に割りいった。
誘うように蠢く蕾に、ローションを纏ったソレを、何度か擦りつけてから、その中に押し入った。
「..ああぁ..しょうくん..すごい..」
「...んんんっ..」
その中は熱くて、意志を持ったように蠢いて、俺のをその奥へと誘い込む。
......持ってかれる...
俺は智くんの脚を肩に掛け、腰を高く上げさせ、その奥までたどり着いた。
今にも零れそうに涙を浮かべて、
じっと俺を見てる智くん...
...好きだよ...愛してるんだ...
そう言ってしまえたら、どんなにか楽になるのに。
...どうして、こんなことになってしまったんだろう...?