第3章 俺は平凡な高校生、隣の奴は彼女
それから早くも1ヶ月経った。
優里とはとても仲良くなり、俺は前よりも彼女が好きになっていた。
告白の言葉とか、プランとかいろいろ計画してたのに全部台無しだった。
いつかの帰り道に俺と優里は一緒に帰っていた。
クラスで起こった面白いことを彼女が話してくれて、ものすごく面白かった。
「あとは…あっ、○○ちゃんがね?
私と亜紀斗は付き合ってるんでしょっ?って言ってきたの!もー、可笑しくて笑っちゃった」
その時、俺は何を思ったのか分からないけどいつの間にかこんなことを言っていた。
「お、俺はそれでいいと思ってるっ!」
歩みを止め、俺は更にこう言った。
「俺は…優里と付き合いたいっ!」
そう言い終わった時に、もう死んだと思った。
告白の言葉もムードもめちゃくちゃだし、もうどうにでもなってしまえ。
こっぴどく振られた方がいい、と思っていた。なのに、
「…私も亜紀斗が好きっ!!付き合いたいっ!」
「ですよね、俺なんかと……えっ!今好きって言ったぁぁぁ!///」
「うわぁぁぁぁぁぁ!///」
と、2人して恥ずかしくなって叫んだことをよく覚えている。
2人とも落ち着こうとしてたが、いきなりすぎてもうよく分からなくなった。
でも、ちゃっかりその後は手を繋いで帰ったりしてみた。
こうして俺、来栖 亜紀斗 は現在甘酸っぱい青春を現在進行形で満喫中ですっ!