第13章 信頼。
『ごぇ…ごめ、なさ…。』
大倶利『いい、気にするな。』
指を抜こうとせず
彼は指を咥えさせたまま
指があるおかげで私は
自分の舌を噛まないでいられる
大倶利様は…わかって…る?
燭台切『…血の味に反応してる
あまり締め付けないでくれよ。』
ぐっちゅ…ぐっちゅ…
いやらしい音は続き息苦しさも
絶頂への時は近い。
『ん…、ぅ…ふ、ぅ』
燭台切『………っ、はぁ』
ずる…っと大倶利様の指が抜かれ
突然の解放感に咳き込みすかさず
燭台切様の口付けで塞がれる。
『んん…はっ…ん、ちゅ、』
燭台切『フッ…可愛い…。』
くちゅ…くちゅと舌で遊ばれ
腰を突かれてガクガクする。
大倶利様は顔を近づけて
後ろから抱きしめながら
突起をぐりぐり弄り始める。
耳にぬるりと舌を這わせ
ぴちゃぴちゃと音を立たせた。
『ん…ぅ…ンンッ』
燭台切『イ…くよ、中に…っ…』
口を離して息を吸いこみ
喘ぎを激しくさせた。
突起の痛みも耳に響く音も
突かれる刺激にも限界を迎え
指先まで駆け抜ける刺激。
『はぅ…ぁ…ぁっ…。』
びゅるる…と中に注がれても
まだゆっくり抜き差しされ
イって敏感になりすぎた膣は
感覚を失いそうだった。
大倶利様は胸を手で覆い
動かさずに包み込む。
首筋に大倶利様の舌を感じながら
吐き出された精液をその身に感じ
まだ続く快楽に言葉が出ない。
『ぁ…っ…ひゅ…ぁ』
掠れた声しか出なくなって
涙さえ枯れてゆくようだ。
大倶利『これが終われば
お前は元の場所へ帰れ。』
直接耳に響かせて誘導する。
『…っ…は…ぅ。』
(だ、めだ…。)
燭台切『僕はこのままでもいいよ
まだまだ楽しませて貰うけど。』
(それじゃ…駄目、なんですよ。)
大倶利『お前の居場所は
ここには存在しない。』
『ひ…ぅ…。』
私を貶(けな)そうとする言葉も
燭台切様の楽しむ事も全部全部
(なんで届いてくれないんですか…)
悪循環、届けたい言葉ほど届かない…
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