第28章 出陣。
山伏『やわい体だな…
拙僧のように鍛えぬかねば…
簡単に折れてしまうぞ?』
『ひっ…ぁ…』
うつ伏せにさせられて
大きな手が私の体を這う。
優しく触れてくるその手は
本当に見かけによらない。
包まれていくような安心感。
恐怖は不思議と抱かずに
もっと触れてほしいとさえ思う
この部屋が発散場になっている
そう思うほど此処で夜伽をする
回数だけは増えてゆく。
けれど、今は…昼間。
出陣させた理由はこれじゃない。
ゲームが始まるのだって夜…
彼からはクロの霊力は感じない。
ならば、この行為は山伏様の
意思で動いているのだろうか。
『は…ぅ…やめ、て…山伏様ぁ』
山伏『ふむ…体が鈍っているのだ
拙僧に任されよ。さすればその腰の
痛みも和らげることも可能である。』
腰を揉みほぐすように
まるでマッサージするかのよう…。
痛がっていた腰に山伏様の
絶妙な力加減が気持ちよくて
解されていく体に抗えない。
『ぁ…っ…ぁ…っひぁ…。』
快楽とは違う気持ちよさ
力が抜けてゆく感覚に喘ぎに
似た声が抑えられない。
山伏『どうだ…主殿。』
『ひっ…ぅ…っそこぉ…。』
腰の一番痛む箇所を指先が
ぐりぐりと押してきて気持ちいい
山伏『そうかそうか…ここだな。』
ぐり…と強くくい込む。
『はぅ…。』
なんだろう彼の手は…
マッサージうますぎて困る…。
山伏『よしよし、
主殿は素直でまこと良い事だ。』
私の腰を揉みほぐしながら
私の穿いてる物に手をかけた。
グイグイと片手で下ろし始め
私は抵抗しようと振り向いて
山伏様に手を伸ばすも届かず。
山伏『抵抗無用ですぞ。』
『ひっ。』
ごり…と指を食い込まされて
私は泣いた。痛くてではなく…
ズボンと共に下着まで脱がされ
途中まで下ろされ足が動かない
ずり…と彼は自分の反り勃った
モノを穿きものの上からお尻へ
擦り付けた。
腰を掴まされて逃げられず
ずり…ずり…と入れたがるように
『ひ、ぁ…。』
山伏『拙僧も…我慢ならぬからな。』
いつまでも甘い空気では
いられないという宣告だった。