第20章 満開。
『嫌…だ、助けて…
傷つけないって言った…』
襲い来る恐怖心に体は震え
耳の痛みが尾を引いている
宗三『えぇ…そうですね。
言ったような気もします…が、
過去の事はどうでもいいです。』
彼にとっての過去とは
前審神者のことを指しているけど
今の私さえもどうでもいい…と?
背中から宗三様がのしかかり
重みは動けない程度に圧迫される
『ん…ぅ、』
抜け出そうともがけば彼の溜息
宗三『また噛まれたいのですか。』
ぬる…と、宗三様の舌が耳を這う。
くちゅ…くちゅ…と音を響かせ
背中にゾクゾクと刺激がはしる。
私の両手首を後ろ手に固定し
空いた手で後ろから秘部へと手を
伸ばしているようだった。
剥ぎ取られた服は散らばり
私は身に纏う物は全て捨てられた
宗三『僕の為にその身を捧げれば
貴方の好きなようにしてあげます。
けれど…、』
ぐちゅ…。
と、あまり濡れていない秘部へ
指があてがわれ徐々に入れてゆく
宗三『逆らうというなら…、
僕は何をするかわかりませんよ…』
ぐぐ…と二本の指が入ってきて
細く綺麗な指がうまっていく。
濡れていない秘部は彼の指を
拒み…皮が引き攣るように痛む。
『ぁぅ…痛…ぃ…宗三様ぁ…。』
宗三『わかってます…
貴方が何を望むかくらい。
体は素直ですよ…。
僕の指に絡みついてます…。』
指が…指が入る…奥に…、
『はぁ…っ…ぁ。』
宗三『何が欲しいんです…?』
『…んぅ…ぅ。』
私は布団に顔を押し付けて
首を横にふった…欲しく、ない。
こんな事…望んでない…っ
『宗三様…っ…ぁ…』
優しい宗三様に会いたいの…。
楽しむ宗三様の笑みは怖い
狂気を楽しんでいる姿が…
なにかに囚われているような。
宗三『僕の名を呼ぶのは
悪くないです…けれど…
気付いているんでしょう?』
ぐちゅ…と、指がおり曲がり
腟内を指先で強く擦った。
引っ掻くように何度も掻き出す
『ひぅ…ぁ…ゃだ…ソコ…。』
宗三『いい声が出てきましたよ』
ちゅ…と耳に口付けをすると
咥えるように耳を口に挟む。
宗三『………っ、ん。』
彼と吐息にどくん…と高鳴り
私の体は宗三様の指を欲しがった。
宗三様が欲しいと…思ってしまった。