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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第20章 満開。


美しいものには刺がある。


私はここでその言葉が
真となるとは思いもしなかった。


宗三『さぁ、足を開きなさい。』


彼はドSだ。


『あの…宗三…様…、』


宗三『何をしてるんです?
教えてくれるのでしょう…なら
僕の言葉に従ってください…。』


先程の様子とはうって変わり
私に命令を下していく


『待って…ください…宗三様…
あの…いきなり、なんで』


パニックになりかけている私に
宗三様は頬を撫でた。


宗三『怯えている貴方を
自分の手で縛りたいのです。

自由になった今
欲望のままに動くのですよ。』


それがこれだとでも言うのか…。


宗三様は私の衣服を剥ぎ取って
暴れようとする私を取り押さえた。


宗三『自分の手で汚すのも
また面白いですね…これは…。』


恐ろしいことを言い出した
宗三様に震え心の中で謝りつつ
逃げだそうと動き出す…が、


『っ゙…ぁ…っ。』


鈍く痛む腰が動きを鈍くする。


宗三『汚すといっても
傷を付ける訳じゃないです。

さぁ、私の下で
淫らに狂ってくださいね。』


私を背中から抱き上げて
後ろ手に両手首を縛りあげ
布団へとうつ伏せに押し倒す


動こうにも手が自由を効かず
背中を押されて身動きを封じられ
穿いてるものへと手を伸ばされる


宗三『邪魔な物は取ります…
要らないでしょう僕に全て
委ねてくれるんですから。』


背中から覆い被さる宗三様に
恐怖を覚えた…純粋な心は
狂気へと変わってしまうのか。


『っ…ぁ…宗三様…ゃだ…!』


宗三『江雪兄様を魅了し
数々の刀剣の心に残る貴方を
ずっとずっと見ていたんです。

見られるだけの僕が
心を奪われたんですよ…?』


耳へと唇が寄せられて
声が間近で囁かれる。


宗三『手に入れたいと思ったんです。
ならば、やる事は一つでしょう。

全て手に入れますよ、全て…ね。』


がり…っ。


耳へと鋭い痛みがはしった。


『ひぃ゙…ぁ…。』


宗三『頭の良い貴方なら
大人しく出来ますよね…?』


じくじくと痛む耳は戒めで
逆らう事への恐怖を倍増させた


これは私のせいで壊れたのか
元々この本丸の時からなのか
それはわからなかった…。


『宗三…様…。』


宗三『えぇ…僕はここに居ます。』


わかるのは確かな恐怖だけ…


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