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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第20章 満開。


左文字兄弟に見守られながら
薬研様の元へ辿り着き怒られる


薬研『痺れ薬飲んでもらうぞ。』


もはや実力行使になりそうで
ガタガタと震えていると小夜様が
スッと前に出て両手を広げる。


小夜『……………駄目。』


カッコイイです…小夜様。


私は小夜様の後ろについて
そっと薬研様を覗きこめば
大きなため息をついて一言。


薬研『絶対安静…だぞ、大将。』


『はい!!!』


キタコレとばかりに返事をし
自分の部屋となった場所へ
行こうと立ち上がろうとすれば


薬研『ただし、見張り付きでな。』


条件付きでした。


流石、抜け目がないところが
面倒見のいい薬研様らしさだ。


宗三『では、その見張りは
僕に任せては頂けませんか…。』


薬研『あ…あぁ…構わないが…。』


宗三『少しばかり
気になる事がありましてね…。』


意味深な事を呟きながら私の
見張り役を宗三様が受け持った。


小夜様は少しばかり残念そうな
表情を浮かべ宗三様の裾を引く。


宗三『いい子で江雪兄様と
夜を過ごしてくれますか…?』


小夜『……………はい、』


やっぱり私1人でいいんじゃない?
って、視線を薬研様に向けた。


"あぁ…いや…うぅん…。"と
悩ましげな表情をし悩んでいた。


『小夜様…、』


私の方を向いた小夜様は
近づきガバッと首に手を回す。


『っ!?』


必然的には密着する体
驚き反応が遅れ腰の痛みも加わり
倒れそうになると後ろを宗三様が
小夜様の後ろを江雪様が支えた。


小夜『……………治ったら僕と、』


『はい…。』


"一緒に寝てください"


そう小さく囁いてくれた。


勿論ですと頷いて小夜様の
頭を撫でていると薬研様が一言。


薬研『あっ、大将の物置部屋
今立ち入り禁止だぞ。』


私の部屋なのに!?


『何でですか!?』


驚いていれば小夜様が繋げた。


小夜『……………贈りたい物がある。』


まだ準備の途中段階との事で
時間が欲しいとの申し出が出た。


『私に…ですか?』


小夜『……………うん、本丸の皆と。』


その言葉に私は拒否る事も出来ず
空いた部屋に布団を敷き宗三様と
一晩を過ごす事となった。



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