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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第19章 戦争。


ぬくぬく…と温もりに
3人で温まっていると
長谷部がわなわなと
震えながら近寄ってきた。


長谷部『蛍丸ぅ…主を
起こして来いと言った筈だが』


蛍丸『起こすより寝るのがいいっ』


長谷部『そぉんな事が
通用するかぁぁぁぁぁ!』


ガバァ!と捲られた布団が
宙を舞い長谷部は目をかっぴらく


『ぎゃあ!!!』


長谷部『なんて
格好をしてるんですかぁぁぁ!』


裸してますってか、この馬鹿!


長谷部に襲われたこと
忘れた訳じゃないんだからね!?


蛍丸『わぁん…寒いよ主ぃ…っ』


『ひゃ…蛍丸様…っ。』


ぎゅ…と抱き着かれれば
髪の毛が肌に触れて擽ったい


小烏丸『どれどれ
温めてやろうではないか。』


小烏丸様は更に上から抱きついて
温めようとしてくれるのだが、


長谷部『起きんかお前らぁぁぁ!』


布団返せ!長谷部!
そして見るんじゃない!


『お、…落ち着いて長谷部っ』


長谷部『わた…私…だって、』


長谷部は拳を握り締め
小刻みに震えだしたかと思うと
バッ!と私達を見下ろして


長谷部『主と寝たいんだぁぁぁ!』


駄々をこねる子供のような
叫び声をあげた…。


いいいつもの長谷部じゃないよ
どうしたらいいのかな…えぇっと


うん、まぁとりあえず。


『わかったかった
長谷部はいい子だから、ねっ?』


布団を返してくれるかな!?


蛍丸様と小烏丸様に
捕まれて立ち上がれない


蛍丸『…ふふ…フフッ』


小烏丸『…ククッ』


駄目だ、確信犯だよこの笑い。


私に味方はいないのかな…
今これ以上増えても嫌だけど


よし、えっと…とりあえず…。


『服を着たい!!!』


露出狂じゃないんですよ。


長谷部はハッとして
自分が着ている物を私にかけ
物置部屋へと走っていった。


わかっているこの部屋に
散らばる服達は汚れてると
頭の働く長谷部が可愛いが
理解力の良さに泣きたくなる。


じんわりと伝わる
長谷部の温もりと香り


小烏丸『良き家族を持ったな…。』


わしゃわしゃと撫でる小烏丸様


蛍丸『俺もいるもん、当然でしょ』


ぷくぅ…とヤキモチ妬く蛍丸様。


お二人に包まれて長谷部に想われ
私は愛されているのだ。



迫る影に怯える事など…許されない。


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