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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第16章 期待。


薬研『…美味いか、大将。』


『うぬ…。』


顔も目も赤くして
用意してくれたうどんを
味わって食べる。


他の皆は私の様子を
心配しすぎて混乱していたので
元気になったらちゃんと謝ろう


蛍丸様は自分のせいだと
混乱していたのでおでこに
キスをして待っててねと、
泣き笑って言えたから大丈夫。


明石様は責任取らなあかんやろ
とかなんとか言ってたけれど、
ちゃんと考えてくれている。


だって愛染様と蛍丸様の
れっきとした保護者ですもの。


薬研『あ…そうだ、大将。』


ちゅる…とうどんを食べ
もぐもぐしながら首を傾げた。


言いにくそうにきりだす
薬研様はなんとも珍しい…。


薬研『こんのすけっていう狐が
明日、集会だって言ってたぞ。』


『んぐ…っ!』


げほっ…と噎せ込んでしまった。


背中を叩いてくれる薬研様は
やはりと言った様子だった。


薬研『体調は…まぁ、仕方ないが
近侍はやっぱり長谷部の旦那か?』


『…っ…は、ぁ…近侍…あぁ…
ありましたねぇ…変な決まりが。

集会は私一人で行きますよ。』


すると次に驚いたのは薬研様で
信じられないと言った様子だった。


薬研『は、ぁ!?』


『嫌な所に大切な刀剣達を
連れて行きたくありませんから。』


薬研『いや、でも…っ』


『いいんですよ、あんな所…っ

集会所の近くに街があります。
行ったことが無い刀剣を連れて
買い物なんていかがでしょう?』


金なら前審神者逃がした政府に
請求すれば問題ないので楽しみ…


フフッ…と笑みを作れば
薬研様が怯えているようだった。


『ただの報告会ですから。
審神者の私だけで事足ります。』


自分で言っておきながら
不安で仕方ないのもまた事実。


薬研様は納得しきれない顔で
疑った表情で見つめる。


薬研『………大将、いいのか?』


『集会が無くても街には行けます
行きたい時に今度から行きましょ。』


私は皆さんに喜んでもらいたい。


薬研『伝えとく、あと順番…。』


『よろしくお願いします。』


私が譲らないと思った
薬研様はやるべき事を理解した。


少しでも何か新しい事を、


薬研『あいつら喜ぶよ…、』


『フフッ…そうだといいなぁ…。』




貴方にも喜んでほしいです…私は、



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