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狂気の傷痕【刀剣乱舞】

第16章 期待。


集会を明日に控えた夜。


柄にもなく緊張していた
何を言われるか…ではなくて
何を口走ってしまうだろうと


ここに来た理由だって
政府にキレたからである。


色んなことを右や左から
言われることだろうそれは
別にいいのだ無視をすれば…


それにキレてしまわないか
そっちが心配なのだ。


『………はぁ…。』


溜息をつけばコンコン…と
控えめにドアが叩かれた。


『…ん?はーい…?』


清光『主…あの、いい?今…。』


『清光…どうぞ?』


清光『うん…。』


控えめに開いたドアが開く
そこからゆっくり入ってきた
清光は俯いたまま呟いた。


清光『一緒に、寝ていい?』


『………っ、一緒?』


清光『寝るだけ!一緒に!
だめ…?寝るだけでいいから…』


慌てた様子の清光が可愛くて
一人で不安だった私も温もりが
恋しかったから嬉しくなった。


『私…寂しかったから
清光が来てくれて嬉しい…。』


清光『じゃあ!』


『私からもお願いしたいな…』


やった…!と喜んで
私の布団に潜り込んできた。


向かい合わせになるように
お互い横になれば向き合って
また微笑んだ。


清光『主…体は平気…?』


『えぇ…ダルイだけでしたし
今は何も問題はありません。』


清光の優しさに体調の悪さなど
忘れてしまいそうだった。


明日の嫌なこともこの温もりに
すべて包まれていく。


清光『良かった…ねぇ主…
俺ともちゅー、してくれる?』


不安気な様子の清光に
断れないのはこの場面だからか
私こそが甘えていたからか…。


少しの期待をした私のせい…?


『ちょっと…だけですよ、』


私のその言葉に清光は
喜ぶ前に私の頬を両手で包み
グッ…と引き寄せて


清光『………んっ』


熱くて柔らかい唇をあわせた。


ちゅ…ちゅ…っ…と離しては
くっ付けてまた離しての繰り返し


ぺろ…と唇を彼の舌が舐める。


『んっ…ぅ…。』


清光『は、ぁ…主…可愛い…
すっごく可愛いよ…主…んっ。』


『待っ…ん…ぅ。』


止める声も聞かずキスだけに
留まらず舌がぬる…と入り込む。


清光『……あるじ…あるじ…っ。』


甘い吐息が支配して
清光の舌が気持ちよくて…


求めたのは私の方…?



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