第7章 可愛いお前の虜 / 伊達政宗
「昨日みたいにはするなって言うから」
「き、昨日のがまだ良かったっ」
「お前入れると、どうせ濡れる」
「だ、だからって、一緒に入らなくても」
何を言っても機嫌が直りそうもないので、その白いうなじにそっと口付ける。
途端、舞の身体がびくっと跳ねた。
「っ……政宗!」
「そう喜ぶなって。 一緒に入れて嬉しいだろ?」
「喜んでないっ」
後ろからでも感じる、ふくれっ面。
政宗はくすっと笑って、抱きしめる腕に優しく力を込める。
そして、舞の肩に顎を乗せた。
「なんか、いいな。 こーゆーの」
「え?」
「いつでも捕まえられる距離にお前が居て、何年経っても一緒に湯船に浸かって、たわい無い話をして……そんな毎日が続けばいいって、そんな風に思う」
怪我で心配になったり、他の男の屋敷に居るだけでやきもきしたり。
そんな不安は一緒に居ることで埋めたい。
そんな政宗の話を舞は静かに聞いていたが、やがて、ぽつりと呟いた。
「私もそんな毎日だったら、幸せだなって思う。 でも一緒に湯船に浸かるのは、時々でいいかな」
「なんでだよ」
すると、舞はちょっと背中をすぼめて言った。
「毎日こんなこと続いたら、ドキドキしすぎて心臓止まっちゃう」
(……っ、またそう言う可愛い事を……)
「……っ、政宗、ちょっと」
またしても首筋に吸い付いてきた政宗に、舞は抗議の声を上げた。
その口付けは、先ほどのように優しいものではなく。
もっと荒々しく、唇には熱を持っていた。
抗議の声を無視して、首筋から肩、背中。
至るところに音を立てながら、政宗は口付けを落としていく。
そして、片手で胸の膨らみに触れると、舞の口から声を押し殺した息が漏れた。
「ん……っ、何もしないって言ったのに」
「我慢してやろうと思ってたのに、お前が悪い」
「なんで……あっ」
「無防備に可愛い事を言うとこ、直したほうがいいぞ」
胸をそのまま、やわやわと揉みしだく。
舞が、やめて、と呟いて、その手を掴んだ。