第6章 幸せな我儘 〜一夜限りの恋人よ〜 / 豊臣秀吉
「舞……」
ちゅっちゅっと音を立てながら、首筋から鎖骨、胸元へ口付けを落としていく。
そこには紅い花びらが咲き、自分のものだと言う証を残した。
そして、胸の先端を口で咥える。
舌で転がし、時々甘噛みすると……
舞の口からは、甘い喘ぎ声が絶え間なく溢れた。
「んんっ、あぁあ、はぁん」
「もっと聞かせてくれ、もっと」
「ああっ、秀吉、さん、んぁあっ」
ぐちゅん、ぐちゅん、ぐちゅぐちゅ……!
秀吉は、舞の蜜壺の中を抜き挿ししながら掻き回す。
突けば突く程、蜜は溢れ、舞の身体も良い声で啼いた。
秀吉がずっとずっと聞きたかった声だった。
「俺、ずっと我慢してたんだ。 お前は御館様のものだから…こんな想い、何処にも行き場は無かった」
「秀吉、さん……」
「頭では解っていても、心と身体はどうしようもなくて……お前を想いながら、必死で身体の熱を抑えた事も何度もあった。 その時ほど、自分が情けないと思った事は無かったな」
一旦腰を止め、手で舞の汗ばんだ頬に触れる。
こんなにも温かい肌に触れられる日が来るなんて……
これは夢のまた夢なんじゃないだろうか。
「秀、吉、さん……」
舞が秀吉を見つめた。
その瞳は熱を宿し、潤んでいて、秀吉の無けなしの理性を剥がしていく。
もっと奪ってしまいたい。
もっと快感に喘ぐ姿が見たい。
心も身体も全て犯して……俺だけを見るように。
(狂ってるな、俺)
思わず額と額をくっ付ける。
間近に舞の顔が迫り、熱い吐息まで肌で感じて……
えげつない感情が、内から蝕むように広がっていく。
ーーー んぐちゅぅ!!!
「ひぅ…………っ」
突然、最深部を突かれ、舞は息が詰まった。
苦しい程の質量に、思わず仰け反る。