第6章 幸せな我儘 〜一夜限りの恋人よ〜 / 豊臣秀吉
「布団の上で待ってた、あの意気込みはどこ行ったんだよ」
「そ、それは……!」
これ以上言うと、舞が本気で泣き出しそうなので止めておく。
秀吉はゆっくり舞を布団に押し倒すと、顔の横で肘を付き、足を絡めた。
「まあ、緊張してるのは俺もだけどな」
「ん……っ」
首筋に唇を寄せる。
舞の甘い香りが鼻に抜け、もっとがっつきそうになるのを必死に堪えた。
「我が儘かもしれない。 でも、今まで離れていた分…今すぐ埋めたい」
「秀吉、さん……っ」
「お前を思いっきり愛させてくれ……舞」
月も出ていない、今宵。
二人は誓い合うように、初めての口付けを交わした。
「あんっ……あああっ」
「舞…っ」
「秀、吉、さん……っ」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、にゅぷっ……!
結合部分がドロドロと蕩けていく。
秀吉の硬く反り上がった欲望は、卑猥な音を立てて、舞の身体を貫いた。
舞の中は熱く狭く、気を抜くと直ぐに絶頂へと登りつめてしまう。
「く……っ、はぁっ」
秀吉の口から、思わず荒れた息が漏れた。
さっき一度絶頂を迎えたせいか、感覚がいつもに増して敏感になっているらしい。
少し動くだけで、突き抜けるような快感が全身を襲った。
「舞、苦しくないか」
「だい、じょうぶ、だよ」
舞は手で布団をしっかり掴み、意識が飛んでしまうのを堪えているように見えた。
舞もさっき一度絶頂を迎えている。
そのせいか息は荒く、顔は少し汗ばんでいて、それがやたらと煽情的に見えた。