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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第6章 幸せな我儘 〜一夜限りの恋人よ〜 / 豊臣秀吉




「秀吉……さん……?」
「舞、俺の気持ち……聞いてくれるか」



秀吉は舞の頬に手を当て、上を向かせた。
舞の瞳は、涙できらきらと光り……
あまりの純粋な眼差しに、思わず息を飲む。








「お前が、好きだ」




舞の目が、びっくりしたように見開いていく。
秀吉は、そのまぶたに優しく口付けを落とした。





「舞、お前の事、愛してる」





「ひ、でよし、さん……」
舞の瞳から、ぼろぼろと涙がこぼれ落ちる。
秀吉はそれを舌ですくうと、指で目尻を拭った。


「こーら、泣きすぎだ」
「だって、私……」
「お前一人に辛い思いをさせたな…ごめん」
「あやまら、ないで…」



そう言うと、舞は秀吉の胸に顔をうずめた。



「私、秀吉さんが好きで、ずっと大好きで……」
「……うん」
「妹じゃなくて、ずっと恋人になりたいって思ってた」
「俺もだ」


顔をうずめる舞の背中を、優しく撫でる。
髪を指に絡ませると、その感触に身体の奥が熱く疼いた。



「夜伽をって、命令なんだよな」
「うん」
「じゃあ……」



舞の顎をすくい上げると、そのまま親指で舞の下唇を押し開く。
すると、


「あ……」


舞の口から、甘い息が漏れた。



「それに従って、お前を抱く」
「秀吉、さん……っ」



見ると、舞は耳まで真っ赤だ。
その耳にちゅ…と口付け、甘噛みする。
舞の腰が、びくっと跳ねた。



「お前、本当に信長様に抱かれてきたのか?」
「え?」
「なんで、そんな初めてみたいな反応なんだ」



秀吉の質問に、舞はたどたどしく答えた。




「誰だって、好きな人相手だったら緊張するよ…っ」




そのあまりにも健気で愛らしい答えに、秀吉は思わずぷっと吹き出す。



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