第5章 幸せな我儘 / 織田信長
「わぁ……っ」
信長は己自身を引き抜くと、舞を軽々と抱き上げた。
そして、三面鏡の前に運んで来ると、鏡を真正面にして座らせる。
「信長、様……?」
「貴様の仕置きを思い付いた、鏡を見てみよ」
信長に言われ、舞は鏡に目をやる。
そこには純白のドレスの前を引き裂かれた、あられもない姿の自分が映っていた。
顔は赤く火照り、それと対象的な白い肌には、信長が付けた紅い花びらが無数に咲いている。
なんとも欲情的な自分に鏡を直視出来ずにいると……
舞の真後ろに座った信長が、後ろから顎を捕らえ、無理矢理前を向かせた。
「よく見てみろ。 これが今のお前だ…扇情的とは貴様の事だな」
「見たくない、です。 恥ずかしい……」
「この程度で恥ずかしがってどうする。 本当に恥ずかしいのはこれからだ」
そう言って、信長は膝を立てて座っている舞の太ももを後ろから捕らえると、一気に左右に広げた。
鏡には、舞の秘部が鮮やかに映し出される。
赤くひくつき、時々こぷっと音を立てて蜜を吐き出すそれは、まるで意思を持っているようにも見えた。
「や……っ」
「嫌、ではない。申しただろう……これが今のお前だ、認めろ」
「これが、お仕置きですか?」
「俺がこんなに生温い事をするとでも思ったか」
信長は舞の左手を取り、蜜壺へと導いた。
「舞、自慰で自分を満足させてみろ」
その言葉に舞は目を見開き、いやいやという風に首を横に振った。
「異論は認めない。 仕置きと言っただろう、これは命令だ」
「鏡の前で自慰なんて、出来ません!」
「自分で自分を満足させるのも、大人の女の役目だ。 自分一人満足させられないで、他人を満足させられると思うか」
信長の言った事はもっともで……
舞は諦めた様に大人しくなった。
「上手に啼けたら、褒美をやろう」
舞は唇を噛んで黙っていたが、やがて観念したかのように鏡に向き直った。