第5章 幸せな我儘 / 織田信長
「くくっ、あれは女の経験が少ないと見える」
「信長様、わ、私……」
舞は口を抑えたまま、視線だけを信長に向ける。
信長は不敵に笑って、舞の手首を捕らえた。
「貴様、とんだ悪女だな」
そう言いながら、先程のように舞の両手首を頭の上で固める。
「秀吉をも誘惑するか……愛らしい喘ぎ声は俺だけのものだと言った筈だ」
「そ、それは、信長が……!」
「言い訳するのか。 貴様には仕置きが必要だな」
ちゅ……と音を立てて、首筋に吸い付く。
離すと、そこには紅い花びらが咲いた。
「声だけではない、ここも」
次は胸の頂きを咥える。
「ここも」
ちゅぱっと唇を離すと、次はへその周りに口付ける。
「ここも……貴様の全て、俺のものだ」
最後に、柔らかい指先で濡れた蕾に触れた。
「ああっ、あ……っ」
押され、摘まれ、もて遊ぶように弄っていく。
舞の身体は、触れば触る程熱を帯び、未だ繋がっている結合部分を熱く濡らした。
(さて、仕置きはどうするか……)
ただ気持ち良くするだけでは、つまらない。
かと言って痛めつけるのは駄目だ、俺が我慢ならん。
もっと舞の羞恥心を煽り、己も満足出来るもの……
視線を泳がすと、献上品の中に立派な三面鏡を見つけた。
大きさ的にも充分に全身が映る。
前からだけでなく、違う角度からも見ることが出来るな…
(成程、鏡か)
信長は非常に面白い事を思い付いた。