第45章 満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー / 光秀END
「ぁっ…んっっぁあ…みつ、ひで、さ……っっ!」
星は廻る。
時は駆ける。
そんな儚い世の中で、たった一つ。
たった一つ、めぐり逢えた、奇跡。
でも、奇跡は偶然じゃない。
────舞に出逢えた事は、必然だ。
「舞っ…はぁっ…ぁっ……舞……」
「光秀、さ…ぁあっん…もっと…貴方を……!」
「本当に、お前は…んっっ…可愛いな…舞……!」
「やっ…ぁあぁぁっ…光秀、さ…みつ、ひで、さ…!」
そうして重ねた身体は、泣きたい程に温かく。
全てが満たされ、この上ない快感を得る。
舞の感じる場所を、全て攻め上げて。
甘く啼かせて、悦ばせれば。
その姿を見て、みっともなく欲情して、たぎった熱で全てを貫く。
細い身体を押さえつけ、狂ったように腰を振り。
絶頂に登り詰めて、その熱を放っても……
欲しい心は止まらず、男の欲望は硬く勃ち上がって、また舞を求める。
────俺が、欲しいだろう、舞?
そんな答えが解りきってる事を問えば、舞は可愛らしく素直に欲しがり。
胸の頂も、硬く敏感な蕾も、舞の熱の中心も。
この手でいやらしく蕩かして、舌で弄って遊んで。
その美しい淫らな蜜華を、七夕の夜に咲かせていく。
(ああ、幸せって……こういう事か?)
天翔る、舞の願いは……
きっと、織姫と彦星まで届いただろう。
だって、こんなに澄んだ夏の夜空だから。
空で年に一度の逢瀬を楽しむ恋人達も。
きっと、こうして肌を合わせて愛し合って、
甘い声を響かせているに違いない。
そして、七夕の夜にこうして結ばれた俺達も
たとえ離れ離れになったとしても、きっとまた……
星空の下で、めぐり逢う。
────そんな運命があったって、いいだろう?