第45章 満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー / 光秀END
『光秀さん』
『なんだ』
『私、なんて願ったと思いますか?』
『……知らん』
『気になりませんか?』
『気にした所でどうする』
『でも、光秀さん次第で、すぐに叶っちゃうんです』
『……どーゆー意味だ』
『だって、私の願いは……光秀さんの可愛いお嫁さんになれますように、ですから』
『……そうか、なら』
『すぐに嫁に来い、舞。お前を毎日いじめながら生活するのも悪くない。毎晩褥で、甘く啼かせて、その身体にたっぷり注いで……そして、思いっきり意地悪した後は、思いっきり甘やかしてやる。お前が寂しいと思う暇もないくらい……たくさん、愛でてやろう。だから、俺の元へおいで…舞』
織姫と彦星が居るのは、空だけじゃない。
素直で可愛い世話の焼ける織姫と、意地悪で優しいちょっとひねくれた彦星。
これから紡がれていく恋物語は。
戦乱の世で出会った、地上の織姫と彦星の物語。
惹かれあって、愛し合って……
そしてめでたく結ばれ、いつでも一緒。
だって、一年に一度きりなんて、寂しいから……ね?
満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー
光秀END 終