第42章 満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー / 秀吉END
「私も、秀吉さんと、繋がりたい……」
「…っっ、いいんだな……?」
「うんっ……」
「舞──……っっ!!」
そのまま一気に舞の身体を貫いて。
馬鹿みたいに腰を振って、その身体を堪能して。
舞も限界まで、甘く啼かせる。
身体が褥で擦れ合う音と。
濡れた、甘い甘い、繋がる水音と。
そして、可愛すぎる舞の啼き声と……
甘い蜜時の音は部屋に共鳴して、身体に響かせ。
ああ、これが幸せなんだと思い知る。
その小さな身体が教えてくれた、かけがえのない想いを抱きしめて──………
そして、二人でまた、甘美な時間に溺れていった。
───………
「わぁ…すごい、天の川が綺麗だね!」
舞が空を見上げ、可愛い歓喜の声をあげる。
ひとしきり愛し合って、抱き合って少し眠って……
また二人で起き出して、ひっそりと縁側で満天の星空を眺めていた。
二人とも一糸纏わぬまま、一枚の毛布に包まり。
舞は膝の上で背中から抱かされながら、ふふっと幸せそうに笑む。
(ああ、あったかいな、本当に──………)
温もりを実感しながら、空を見上げれば。
今頃は織姫と彦星も、こんな風に愛し合っているのでは。
そんな柄にもない事を思って、思わず苦笑が漏れた。
「舞、何をそんなにお願いしてるんだ?」
先ほどから舞が何やら手を合わせて、空に祈っているようなので、不思議に思って尋ねる。
すると、舞は小さく笑って、腹に回している手に、己の手を重ねてきた。
「……夢みたいだなぁと思って、こんな風に好きな人と一緒に居られて。とても……幸せだから。醒めないように、ずっと続きます様にって祈ってたんだよ」
(夢みたいとか、またそんな可愛い事を……)
こいつの可愛さは病的だ。
そんな風に思いながら、抱き締める腕に力を込める。
そして、おもむろに舞の左手を掴むと。
その甲に唇を押し当て、可愛すぎる祈りに『答え』を出してやった。