第42章 満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー / 秀吉END
「なるべく…努力する。でも堪えられなかったら、悪い」
すると、舞は一瞬瞳を揺らし。
『困った人』と、小さく苦笑した。
ああ ──……
こんな幸せを、なんて呼ぼう。
想いが通じ合って、愛する者が傍に居る事。
それはきっと、奇跡に近い事で。
そんな相手に時を越えて巡り会えた、それは多分…
────『運命』って言うんだろう
舞の軽い身体を抱えあげ、そのまま御殿へ運ぶ。
その温かさを、決して失わないように―……
一年に一度会える、空の恋人達に、誓いを立てた。
『二度とこいつを離さない』と。
───……
「ぁあっ…んぅ…んんっっ秀吉、さ……っっ!」
褥で暴いた、舞の素肌は熱かった。
絹のように滑らかで、白い肌の上を、手でするすると這い。
止まらず、敏感で感じる部分を見つけては、そこを攻めていく。
舞はその度に聞いた事もない、甘い声で啼いて……
もっと聞きたくて、さらに舞を追い詰めて行けば。
心は煽られ身体は火照り、さらに舞を欲しがる自分になる。
「舞…熱い……」
「ひで…ぁあぁっ…そん、な弄っちゃ、やぁ……!」
「なんで…こんなに蜜が絡んで、気持ち良さそうだぞ?ほら…だんだん皮が剥けてきた」
舞の身体は、本当に可愛いくらいに素直で。
硬くなった蕾を弄ってやれば、トロトロを蜜を溢れさせて喜んだ。
舐めれば、蜂蜜みたいに濃くて甘い。
余裕なんてものは、すっかり剥ぎ取られ……
舞の中で果てる事だけを目指して、男の欲望の中心も、熱く硬くそり上がっていく。
「んっっ…舞……!」
「秀吉、さん……っっ!」
「なぁ、そろそろ挿れていいか……?なんか、もう…我慢、出来ない……」
舞の膝裏に手を当て、大きく開かせ。
欲望を解放したいと、舞に願い出る。
限界まで腰は疼き、熱くなって……
これ以上求めたら、めちゃくちゃにしてしまうんじゃないかと思っても。
それでも欲しがる心は止められない。
すると、舞は首に細い腕を回してきて。
小さく『うん』と頷いた。