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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第41章 満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー / 全武将共通ルート




「政宗、何どさくさに紛れて肩抱いてんだ!」

「五月蝿い、舞は俺のだ」

「勝手に自分の物にしないでください、舞はこっち」

「家康!お前も舞の肩を抱くな!」

「五月蝿いぞ、秀吉。お前は兄貴の席で収まっておけ」

「そーゆー光秀は何、手に口付けていやがる!舞を味わうのは、この政宗様なんだよ」

「わぁ、舞様は私のなので……」

「三成、貴様いつの間に俺の物を自分の所有物にしたのだ?」

「ああもう、何これ〜っ!」




あっちの肩に抱かれ、こっちの肩に抱かれ。
手を取られて口付けられては、それを拭う手拭いが伸びてきたり、いきなり顎を取られたり……




(何なの、これ!異常だよ〜〜っ!!!)




ほぼ半泣き状態で、何故か信長に抱えられてしまい。
その状態でも、何やらワチャワチャと言い合いしている時だった。




「五月蝿いな、相変わらず。出迎えも無しか」




広間に響いた、呆れるような涼しい声。

その声に一斉に振り向くと。
安土城では絶対に見かけてはならない、左右違う色の瞳を持った敵の大将と。
その側に使える眼鏡の忍の姿。

舞は信長に抱えられたまま、目を丸くした。




「謙信様に、佐助君!なんでここに」

「こんにちは、舞さん。今日は信長様に呼ばれてるんだ」

「信長様に?!」

「勝手に呼び出しておいて、何故人の女に容易く触れる。舞……こっちにおいで」

「何を好き勝手を抜かす、上杉謙信。貴様がこのくだらぬ言い合いの発端だろう」




さらにややこしくなってきた状況に舞は頭を抱えていた。

謙信様がこの訳分からない言い合いの発端で?
信長様が謙信様を呼び出していて?
みんなは自分と七夕祭りに行きたくて?




(さっぱり掴めない…………!)




首を捻っていると、信長にすっと近づいた佐助が、やんわりと舞を下に下ろし。

そして武将達を見回して、淡々と話し始めた。



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