第40章 * オマケSS集 *
* 狂うほどに君を愛してる、オマケ *
隣で穏やかな寝息を立てる舞を見ながら…
家康は舞の額の髪を梳き、穏やかに微笑んだ。
(なんだろう、十日ぶりのせいか……いつもより舞が可愛く見えた)
いつもより性急に、しかも激しく求めた自覚はある。
しかし、この満ち足りた感じは、今まで舞を抱いていて感じていた感情以上のものだった。
…舞もそうであってくれると嬉しいのだけど。
「ん―……」
「……起きた?」
「いえやすー…大好き……」
(……ああもう…………っ)
そのあまりに可愛らしい寝言に、また身体が熱を帯び始める。
芯からゾクゾクと痺れが生まれ、疼く感じ。
堪らず家康は舞に覆いかぶさり……
そして一回、ごくりと唾を飲み込んだ。
「……ほんと、俺をこんなに溺れさせた責任、取ってよね……舞」
小さくそう吐き捨て、先程愛し合ったように、再度口付けの嵐を、舞の裸体に落としていく。
すると、舞は小さく身じろぎ、平和すぎる寝ぼけ声を上げて目を覚ました。
「いえや……………………すっ?!」
家康に気がついた舞が、顔を真っ赤にして抵抗を始めたので、家康はそれを押さえつけた。
そして、身体中に舌を這わせ、蕩かしていく。
次第に舞は息を荒げ、表情まで蕩けさせた。
「や……っ家康、ちょっと…………っ!」
「ごめん、もう一回」
「へ?!なんで……ぁ…っ!」
「自信ないから、子供出来たか」
「だ…だって、ちゃんと中に……っ!」
「うん、でも。もう一回甘やかさせて、今度は自信あるから大丈夫」
「意味…解んないよ……っ!」
あくまでも抵抗する舞に、家康は顔を覗き込み……
そして、拗ねたように告げた。
「もう一回って言ったら、もう一回だから。舞はただ…抱かれてればいい。お願い、いいって言って……?」
そんな甘えたような言い方をされては、抗う術もなく。
舞がこくっと小さく頷いたのを見て……
家康はその柔肌に、再度己の肌を重ねたのだった―……
終