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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第38章 一触即発禁止令 / 明智光秀




脱力し、そのまま畳に突っ伏す舞に覆いかぶさる。
二人で荒い息を吐きながら、光秀は舞の耳元に唇を寄せた。



「急に、崩れたら…っ危ない、だろう……っ」
「だって、も…っ立って、られない……っ」
「そんなに、良かった、か……?」
「ん…………っ」


振り返った舞は顔を真っ赤に高揚させ、瞳がキラキラと潤んでいる。

そのなんともそそる顔に、まだ舞の身体から抜いていない自分の高まりが、再度硬度を増したのが解った。



「ふわっぁ……っ」



舞もそれを感じたのか、あからさまに甘ったるい声を上げる。
光秀は、はだけた着物から覗く舞の白い肩に噛みつくと、まるで味わうように舌を這わせながら言った。



「俺を煽って、楽しいか?」
「ぁっ…や……っ」
「意地悪されるの、好きだろう?」
「…………っ」
「だったら…とことん苛めて、その顔を歪ませて……そして、とことん甘やかしてやる、覚悟しておけ」
「あ……っ」



その時、舞は悟った。
絶対、光秀を怒らせたり我慢させたり、してはいけないと。

そうしないと、本当に……
芯から狂わされてしまう。


『触るなは、厳禁』


身体をくずぐずに蕩かされながら、舞は心の中に誓ったのだった。












―――…………











翌朝、安土城。



「ん……?」



前をふらふらと歩く舞を見つけ、政宗は心配そうに近寄った。
何やらとても気怠げな空気を漂わせていて……

政宗がとんとんと後ろから肩を叩く。
すると舞はくるりと振り返り、その表情に政宗はぎょっとして言った。



「なんだお前、その蕩けた顔!」
「まひゃむね……?」
「あーあー、トロンとした目ぇして……」
「ふぇ?」



そのあまりに色っぽい顔に、思わず赤面してしまう。
女がこういう表情をする理由は一つしかない。

つまりは、誰かにとことん愛された後。



「舞!」



その時、向こうから光秀が険しい顔をして走ってきた。

ふらふらしている舞を支える政宗の手を振り払い。
光秀は手で舞の頬を包みながら、心配そうな声を上げる。


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