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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第37章 無防備な蜜、無自覚な蝶 / 石田三成




「あ、こら……っ!」


思わず、ネズミを追って戸に手を掛けた。
そのまま姿を確認しようと、戸を開けてしまった。

すると。



「み、三成、くん……っ?!」



視線の先に映ったのは、あられもない舞の姿。
湯殿から上がったばかりなのか、髪からは水が滴り落ち、着物がはだけたままだ。

そんな色香を放つ姿に、思わず顔がカッと赤くなる。


「あ、す、すみません、ネズミが……っ」


そう言いながらも、舞から目が離せない。

着物の隙間から覗く、透き通るほど白い肌。
顔は火照って、赤く昂揚しており……
裾からは、白く滑らかな両脚が顔を覗かせている。

純粋無垢なのに、酷く妖艶。

そんな舞の暴かれた素肌に。




(―― …… 触れたい)





そう思った時には、もう、止まらなくなっていた。







「三成く……えっ?」


直ぐに出ていくだろうと言う予想に反し、三成はずかずかと歩いて舞の側へとやって来た。

あれよあれよと言う間に腰に手を回され、顎を捕らえられる。

間近に迫った三成に舞はびっくりして声を上げた。


「ちょ……っ三成君?!」
「……ごめんなさい」
「え……んむぅ…っ!」


突然唇を塞がれ、舞は目を見開く。
すぐさま唇を割り、熱い舌がねじ込まれてきた。

言葉通りの、貪るような口付け。

何度も柔い場所に噛みつかれ、舞はこぶしで三成の胸をどんどん叩いた。


「三、成、く……んんっ」


口付けの合間の抗議の声すら、奪う。
舞のまだ湿り気のある熱い身体が、さらに芯の熱を駆り立てた。

はだけた薄い着物の袷から、手を差し入れ、肌をまさぐる。
首筋から露わになった肩に唇を滑らすと、舞の口からは儚い吐息が漏れた。


「あ…っやぁ……っ」


二人でもつれ合ううちに、三成の着物も前がどんどんはだけ、素肌が触れ合うと、堪らない痺れが全身を襲った。

そのまま舞を壁際まで追い込む。

三成は舞を壁に縛りつけるように、両手首を頭の上で固定した。


「舞、様……っ」


切なく名前を呼ぶと、舞は顔を真っ赤にさせて、今にも泣き出しそうな瞳で三成を見ていた。


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