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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第35章 純恋花〜君が知らない罪と罰〜 / 豊臣秀吉




「舞はだいぶ酔ってるようだ。 酒の戯れとして……あまり咎めるなよ?」


くすくす笑いながら、光秀は書庫を去って行く。
その後ろ姿を見ながら、秀吉は苦々しく呟いた。


「後で覚えてろよ、あのキツネ野郎……っ」
「ひで、よし、さぁん……?」


すると、足の下で舞が甘ったるい声を上げた。

改めて、舞を見る。
あらわに着物を乱され、それでもなお。



「秀吉さんじゃ、ないの……?」



名前を呼び、身体をくねらせる。
こうなると、可愛さ余って憎さ百倍。

秀吉は舞に覆いかぶさり、くいっと顎を取った。


「舞」
「秀吉、さん…っやっと口聞いてくれた……っ」
「は?」
「ずっと、黙った、ままなんだもの……っ」


光秀は光秀なりに気を使っていたらしい。
しかし、そんな事は今は関係ない。


「お前…今まで誰に啼かされてた……?」
「ひでよし、さん、でしょ……?」
「……そんなに気持ち良かったか」
「うん……ひでよしさんの、手は、すき……っ」


そう言って、口元が満足そうに笑む。
秀吉の心の中に、嫉妬の炎が烈火の如く燃え上がった。

空いてる手で、舞の手首を強く握る。
その細い手首は、力を入れたら折れてしまいそうだ。


「じゃあ……もっと啼かせてやるよ、恥ずかしいくらいに」


秀吉は荒々しく舞の唇を塞いだ。
本当の意味で、唇に歯を立て噛み付く。

すると、舞の柔い唇が切れて血の味が滲んだ。


「あ……っ」


舞はちょっとびっくりしたように、紅とは違う意味で赤い唇をだらしなく開いた。


「……なぁ、さっきまでの俺は、どんな風にお前に触れてた?」
「え……?」
「気持ち良かったんだろ?」


酒で火照った頬に触れると、舞は息を呑んで、ポソポソと話し始めた。


「いつも、通り、だったよ……?」
「どんなか聞きたい」
「熱い手で、優しくて……気持ち、いいとこを、いっぱい……」
「……へえ」


秀吉は指をぽきっと鳴らすと、一回舌なめずりをした。




「こんな、風にか…………?!」




―――ぐちゅうぅぅっ!!!




「ひぁ……っ!」


いきなり蜜壺に指を入れられ、舞を息を詰まらせて仰け反った。


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