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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第35章 純恋花〜君が知らない罪と罰〜 / 豊臣秀吉




『あ…っ秀吉、さん……っ』


手の中で、甘く甘く悶える舞。
喘いで、乱れて。

そう、もっと奥深くまで―……



(熱いのをくれてやる……いい子だ)



貫けば、快感が止まらない。
腰を動かし、果てるまで。


『秀吉、さん、や…っだめぇ……っ』


(駄目じゃないだろ、そんなによがって)


もっと感じろ、俺を。
心で、肌で、その濡れた最深部で。

狂わせてやるから、溺れちまえ。



(もっと、俺に狂え、舞―……!)





『ひでよし、さぁん…………っ!』













「…っ舞……っ!」


その甘美な声で、秀吉は目を覚ました。
心ノ臓がばくばく言っている、額には汗も。

秀吉はきょろきょろと周りを伺う。

陽がすっかり落ちてしまった自室。
誰も居ないし、行燈も灯ってないから薄暗い。



(夢……?)



ため息が出た。
天を仰ぎ、脇息へもたれ掛かる。
そして汗を拭うように、額に手を当てた。



(またか………)



舞と身体を重ねるようになってから……
目を閉じて夢に落ちるたび、その甘い瞬間が脳裏に浮かぶようになっていた。

今みたいに、脇息で少し居眠りをしている時ですら。

その肌の温もりや感触。
奥へ突き挿す時の、快感でさえ。

あまりに生々しく、現実味を帯びていて。
実際に舞を抱いていると勘違いする程だ。



(どんだけ舞狂いなんだ、俺)



そして、必ず夢見た後は……
身体もしっかり反応しているのだ。

おもむろに己の男根に手を伸ばす。
袴の上からでも解るくらい、勃ち上がっているのが確認出来る。



(くっそ……どうすんだよ、これ)



自分で処理するほど、情けない事は無い。
しかし、そうしなければ身体が持たない。

深く深くため息をつき、袴の紐を緩め始めた時だった。



「秀吉さん、いる……?」



聞きなれた可愛い声が、障子の向こう側から聞こえた。

その声の主に、すぐ気がついた秀吉は。
取り出し始めた高まりを仕舞いこみ、袴を整えると、出来る限り落ち着いた声で答える。


「舞か、どうした?」


すると、障子がスッと開き、思った通りの人物がひょこっと顔を出した。



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